日日是好日『硫黄島の星条旗』

北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。

 

ネットニュースを見ていたら、米国防総省がホームページよりある写真を削除した。

 

その写真とは、太平洋戦争中、硫黄島の摺鉢山に星条旗を掲げる海兵隊員の写真である。

 

理由は、DEIDiversity(包括性)Equity(公平性)Inclusion(包括性)】重視を助長させるかららしい。

 

トランプ大統領の真意は計り知れないが、実はその写真、ずっと以前から『いわくつき』の写真なのである。

 

1945219日、アメリカ軍は硫黄島へ上陸を開始した。

 

攻略の理由は、マリアナ諸島からB29による日本本土爆撃を有利に進めるための中継基地を確保するためである。

 

当初、6万人の兵力を上陸させ5日間で攻略を終えるはずであったが、待ち受ける日本軍2万人との間で死闘が繰り返された。

 

硫黄島は摺鉢山(すりばちやま)の他は平地といった島で、日本軍は摺鉢山に有力な火砲陣地を築いており、アメリカ軍にとってはこの山を攻略できるか否かが全島占領のカギとなっていた。

 

1945223日、多大な犠牲を出し、アメリカ軍はついに摺鉢山を占領し、山頂に星条旗が掲げられた。

 

その際、戦意高揚のため写真と動画を撮り、写真は何回か撮り直しをしたものだが、後にピューリッツァー賞を受賞した。

 

この写真に目を付けた人物がいた。ルーズベルト大統領である。

 

この写真と旗を立てようとする6人のヒーローを利用して『国債』募集のキャンペーンを行うためだ。

 

6人のうち3人は硫黄島で戦死していたが、残り3人は戦場より本国に戻され、キャンペーンのためアメリカ各地を巡る。

 

この3人の中に、アイラ・ヘイズというアメリカの先住民族であるインディアンの兵士がいた。

 

アイラはキャンペーンツアーの最中、繁華街で泥酔している姿で発見され、これを聞いた上官が激怒し、キャンペーンのメンバーから外され、元の部隊に戻された。

 

『ヒーロー』という重圧に耐えかねての飲酒ということらしいが、それが理由であるとは思えない。

 

何故なら、アメリカ合衆国のヒーローは『アメリカ人』であって、自分が写り込んではいけなかったと思ったはずだし、ヒーロー扱いされている間はいいが、いずれ『なぜここにインディアンが写っているのだ』という声が上がるに違いない。

 

アイラ・ヘイズという人の人生を詳細に知っているわけではないが、恐らく彼の人生は差別との戦いであったに違いなく、その経験がキャンペーンを拒む理由ではないだろうか。

 

1955124日、彼は過度のアルコール摂取により死去した。

 

『摺鉢山に星条旗を立てる海兵隊の写真』はアメリカ勝利の象徴であり、決してDEIを助長するために撮影されたものではないので、翌日のネットニュースによると写真は復活したそうだが、アイラ・ヘイズに関する記述については変更されるらしい。

 

死後70年、彼の懸念は現実のものとして甦った。

 

 

さあ、お仕事始めましょうか。


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