いきものの小窓『実は冬も熱い!両生類・カスミサンショウウオの産卵』
こんにちは。
ヒューマンブリッジ株式会社 福祉事業部のMです。
暖かな春の陽気を感じるこのごろ…
カエルが起きだす啓蟄(けいちつ)も過ぎましたが
今日は ”冬” の両生類のお話し。
カエルと同じ両生類の仲間で
カスミサンショウウオという手のひらサイズの小型なサンショウウオがいます。
西日本に広く生息し、ここ北九州でも出会うことができます。
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写真は到津の森公園で展示されているカスミサンショウウオです。
笑っているようなお顔がかわいいです。
いつもは林で生活していますが、冬、産卵のため流れの緩やかな水路や水たまりにおりてきます。
2月中旬、北九州市内の某所で行われた産卵調査に参加してきました。
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カスミサンショウウオの卵や大人のオス、
同じく冬に産卵するアカガエルの卵、寝ぼけ眼のアカハライモリなど見つかりました。
あれ?カエルとか両生類は冬眠するのでは?
と思った方、鋭いです!
例えばアマガエルとかヒキガエルとか、多くの両生類は春が来るまで地中などで過ごします。
しかし、カエルの仲間は全て春まで冬眠しているわけではなく、
いち早く眠りから覚めて産卵のため水辺に集まる両生類もいるんです。
ではなぜ冬に産卵するのか。
・まだ寒いから天敵(蛇など)も冬眠していて襲われずに済む
・春生まれのオタマジャクシより先に生まれることで、エサ食べ放題
などが理由だといわれています。
そうして、冬に命をつないできたカエルたちですが
外来種アライグマによって卵や大人が食べられているようなのです…
アライグマもさることながら、何よりも環境変化によって生活の場を追われています。
どちらも人間の介入によるものです。
人間と両生類、そっと隣で、昔からそれぞれの暮らしを営んできました。
でも、人の手が入ってしまった。
絶滅に追いやるのも保全するのも人がすることですね。
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