KIMURINの忙中有閑 『日光へ』

北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。

KIMURINの忙中有閑

 

『日光へ』

その日は朝から雨で、一面の灰色がただでさえ狭い大都会の空を重く覆っていたが、少し明るく、雨衣をまとった東京駅は覆輪目地の効果もあって、レンガの一つ一つがはっきりと浮き立って見えた。

通勤客で溢れる駅構内とは別に、早朝にも拘らず小さな人の集りが高架ガード下の歩道の一角に次第に出来つつあった。はとバス第4乗車場である。

予約券を提示し座席の確認の後、本日の乗客でシートが徐々に埋まり、まだ停車しているバスの車内の気温がそれぞれの高揚感で次第に高まっているのか、広々とした窓は銀色に曇り丸の内のビル群が終には見えなくなった。

気乗りのしないバスはゆっくりと動き、銀座方面へ抜け、そこから首都高速に乗り、東京スカイツリーを横目に見ながら荒川を超え、バスは一路日光を目指した。目的地は『華厳の滝』と『日光東照宮』である。

途中車内では湯茶のサービスがあり、暖房も効いて体温が一段と高まり、曇天の憂鬱と重なって不快感が増した。

高速道路を下り、更に有料道路を抜けると急に樹々の繁茂が深くなって、『いろは坂』に差し掛かる。

初冬の山中に散り忘れた紅葉が所々残り、枯葉色の山道に朱の色を残していて、周囲は雨と靄と霧に白く霞んでいたから、余計に華やかさが際立つ 。

坂道を終え広く開けた高台に出ると、観光地らしい土産物屋が立ち並ぶ一角の奥が最初の目的地、華厳の滝である。

エレベーターのチケットを買い展望台に降りた。

雨は止んだが白くぼやけた山肌に、ためらいや迷いもなくその勢いのまま落下する白い水の大きな束が見えた。

荒々しく切り立った断崖が飛沫を浴びて武骨な表情を見せれば見せるほど滝そのものの優雅な振る舞いが際立って感じられ、一段下の地層からの幾筋もの流れと重なり、周囲は滝壺から浮き立つ絹のスクリーンに覆われていた。

自らの水の力で滝はやがて消滅してしまうが、数百万年の時の流れとその長さに比べればほんの僅かな自身の人生の刻がこの場所で交差しているのだと思うと、旅先という非日常にも拘わらず早朝に起床したことも茹だるような車内のバスに2時間半揺られたこともすでに過去のものとなりつつあった。

さて、お仕事始めましょうか🤩


当事業所は安心の長期雇用・高待遇をキーワードに、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンという家電製品のリサイクルを業務にしている会社です。
元気いっぱい中高年の方を中心とした活気ある職場です。共に頑張り若松エコタウンを盛り上げましょう

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