吉田カバン 『名作を支えた名品』
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
日本サスペンス映画の金字塔、『天国と地獄』。
随分と前に公開された映画だが、邦画のサスペンス映画でこれより優れた作品は今まで観たことがない。
監督はあの『黒澤 明』
ネタバレになるのであまり詳しくは書かないけれど、一言でいうなら『誘拐犯をタイホする』という内容だ。
誘拐モノというと、「身代金引き渡し」のシーンが見せ場なのだが、これがスゴイのだ。
犯人の要求は現金で3000万円、これを厚さ7センチのバッグ2個に入れ、下りの『特急こだま(当時はまだ新幹線は開業していない)』に乗れと言う。
指示通りに乗車した被害者『三船敏郎』に犯人から車内に電話が入る。
『酒匂川の鉄橋が見えたら、窓からカバンを落とせ!』
特急の窓は開かないぞ!と、ばかりに『仲代達矢』をはじめとする車内に張り込む刑事たちは不思議がるのだが、一同、犯人とやり取りをした三船のこの一言に仰天する。
『洗面所の窓が7センチ開くと言うのだ!』
それで厚さ7センチのカバンを指定したんだ。
これがこのシーンの醍醐味、犯人はまんまと身代金をせしめ、と行きたいところだが、実はこのカバンには細工がしてあって・・・・。
当時の黒沢作品は『シロクロ』でカラーではないのだが、この作品中、一箇所だけ『着色』されたシーンがあって、それが事件解決の大きな手掛かりになるってワケ。
ここまで書いているとこの映画のいろんなシーンがよみがえって来て、また観ようって気分になるのだが、じつはカギを握る重要なカバンは『吉田カバン』の創業者が作ったものだ。
実はこの映画、他にもいろんなエピソードがあって、実際に『こだま号』一編成をチャーターし東海道線を走らせたとか、撮影の邪魔だからと言って沿線家屋の二階の部分を家主に交渉して壊したとか枚挙に暇がない。
春に財布を買うと『張る財布』といって縁起が良いらしい。
そんなわけで、吉田カバン『POTER』よりイカす財布を一つ選んで買った。
その財布は、財布自体の価格を上回る現金を収める機会がほとんどない、という珍しい財布で、黒一色だが表面の織りの違いで微妙なコントラストがある凝った作りとなっている。
小銭入れも一体の二つ折りのモノで、それなりに厚みがあるのだが、支払い時の置き忘れは勿論、歩いていても僅かな隙間からスルリと抜け落ちることがないよう細心の注意を払っている。
さあ、お仕事始めましょうか。
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