お部屋で過ごそう 伊丹十三著 『ヨーロッパ退屈日記』

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本棚の整理がいっこうに捗らないのは、時々パラパラとページを捲ってしまうからだと昔から相場が決まっている。

だったら、この本を読んでやろうなどと最初から構えずに、久しぶりに見かけた表装を取っ掛かりにして読書をしようと決めた。

何故なら僕は在庫の本を手に取った瞬間、ストーリーがよみがえって来て、すっかり読んでしまったような気持ちになってしまうからである。

そんな折、ふと手に留まったのがこの『ヨーロッパ退屈日記』だった。

この文庫本を最初に手に取ったのは高校生の頃で、書店の棚の『あ』行の著者から順に眺めてこの陳腐なタイトルに出会った。

パラパラと目を通すと、ちょっぴり気障(キザ)な文章の『エッセイ』で、何やらいろいろと書いてある。

初版は昭和40年に発表されたらしいから、書かれている内容は当然それより以前のものだ。

『どうりで陳腐なハズだ』と思ったが、読み進むうちその陳腐なタイトルとは裏腹に一編一編が洗練されていてとてもお洒落な内容に驚いた。

『語学』『ファッション』『グルメ』『マナー』『スポーツカー』など多岐にわたり、著者が出演した『映画』のエピソードなど面白いものばかりだ。

伊丹十三と言えば『お葬式』『タンポポ』『マルサの女』『あげまん』など映画監督のイメージが強いが『北京の55日』などの外国映画にも出演している俳優でもある。

ご自身が監督した映画『タンポポ』は、ストーリーに沿って一つ一つの小さなエピソードが織り込まれているが、その内容のほとんどは本書の中に出てくるものが多い。

この本のイラストは表紙も含めすべて著者によるものである。

しかも表紙には『この本を読んでニヤッと笑ったら,あなたは本格派で,しかもちょっと変なヒトです』という一文が添えられている。

上記のカッコ内の文章、読点が『カンマ』になっているのです。

こんなところまで洒落ていますね。

さあ、お部屋で過ごしましょうか。


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