日日是好日 『内田さんのオレンジ』
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
かつてアメリカにオレンジ計画というのがあった。
簡単に言うと、アメリカ海軍が仮想敵国である日本の海軍と戦い、いかに勝利するかについてあれこれと計画したものである。
スペインとの戦争に勝利し、フィリピンを手に入れたアメリカの目標は西進して中国大陸への進出であったが、そこには日清、日露戦争の勝利によって進出してきた日本の姿があった。
アメリカにしてみれば、ペリーの恫喝外交によって開国した極東の小国日本が、富国強兵によって国力を高め、軍事力を保持することは脅威であった。
また同時期、『黄禍論(こうかろん)』というのが北米や欧州に出てくる。
これは、
- 低賃金で、忍耐強く働くので、白人の労働力を凌駕する
- そうして生産される日本製品が経済に打撃を与える
- いずれは他のアジア諸国が日本のように武力を持って独立するのではないか
ある意味、非常に迷惑で勝手な思い込みが心配のタネなのだが、白色人種にとってみれば『黄色い禍(わざわい)』だったのである。
余談ながら、この頃日本の主要な輸出品は絹で世界市場を席巻していたが、デュポンが『ナイロン』で特許を取り、安価で大量生産が可能になると、ついに日本の絹製品を市場から追い出した。
ちなみに、ナイロンとは、Now You Lousy Old Nipponese(古い日本製品はもうダメだ)の頭文字からとった言う説もある。
黄色人種に対する脅威や恐怖は敵愾心を煽り、侮蔑と差別へと変化していったワケだ。
最近、安くておいしいオレンジを見つけた。
今まで柑橘類を好んで食すことはなかったが、スーパーなどで見かけると購入し、毎日一個食べている。
アメリカ産のオレンジというとどこか大味で大雑把感があったが、コレはどこかが違う。
内田さんの詳しい素性は知らないが、たいへんなご苦労があっただろうということは容易に想像ができる。
日本人がアメリカの大地で育んだまさに苦労と努力の結実。
咀嚼の度に口中に果汁が溢れ、時折、口の端を指で拭い、鼻腔に抜ける甘い匂いにむせながらあれこれと考えてみた。
もっと、お気楽に食べたらいいのに。
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