日日是好日 昭和は遠くなりにけり 『ロバのパン』
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
ロバのパンというのをご存じか?
唱和30年代の後半から40年代の初頭、テーマソングを流しながら突如として現れる神出鬼没のパン屋のことを。
パンといっても『蒸しパン』でチョコ、ジャム、クリーム、餡子など数種あり、値段は1個20円くらいだったと思う。
当時、幼稚園児の僕が10円もらって近所の駄菓子屋に通っていたから、20円というのは現在の感覚でいうと200円くらいか。
そのパンを、なんとロバがタイヤのついたショーケース台車を引いて売りに来るのだ。
赤と白のストライプのショーケース台車の前方にはロバを操るおじさんが座る座席があって『ロバのおじさんチンカラリン♬~』のテーマ曲がスピーカーから流れる。
テーマ曲の詳細は著作権に触れてもいけないから、興味がある人はYouTubeで検索してほしい。
きっと、ズッコケるから。
特別美味しいパンではなかったが、出現すると人だかりができて、僕なんか生まれて初めて『生きたロバ』というのを見たのはこの時だ。
時は流れ、あの懐かしいズッコケソングが流れるのを耳にしたので急いで外に飛び出してみたら、ロバではなく赤白ストライプの軽ワゴン車が止まっていて、がっかりした記憶がある。
長いまつ毛でボンヤリと遠くを見つめていたあの時のロバはどこへ行ったのだろう?
飼育されているロバの寿命は40~50年と聞く。
今も元気に暮らしていることを切に願う。
そして遠い昔、母親の後ろに隠れるようにして驚きの目で見つめる人間の男の子がいたなあ、と郷愁に浸っていたら、僕も嬉しい。
さあ、お仕事始めましょうか。
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