日日是好日 『恋の炎』
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
燃えるような恋がしてみたい。
何しろ古いフレーズで、今ではすっかり耳にしなくなったが、本当に恋の炎が江戸の街を焼き尽くしたことがある。
あるお金持ちのお嬢様が上野のお山で若いお坊さんとすれ違う。
その途端、体中に電流がビ・ビ・ビっと走りひとめぼれ。
以来食事も喉を通らず日に日にやせ衰え、せめてもの慰めにお坊さんの着物と同じ柄の振袖(ふりそで)を作ったが想いは増すばかりで、娘はとうとう死んでしまった。
そんな娘を不憫に思った両親が棺にその振袖をかけて弔った。
その振袖を墓に埋葬した寺男たちが売る。
これは当時としては悪いことではなく、遺品などは手間賃代わりに売っても良かったから何の問題もないが、不思議な事が起こる。
次の持ち主になった女性が急死し、その振袖が棺にかけられて寺に戻ってきたのだ。
寺男たちは再び振袖を売るが、何と同じことがまた起きる。
しかも振袖が戻ってくるのは最初に亡くなった女性の命日でもあったから、さすがに寺男たちも怖くなって、住職に供養するよう願い出た。
そこで、住職は読経の後に火にくべたが、その時突風が吹いて振袖は火の粉となって舞い上がり火災を起こし、その火が江戸の町を焼き払う。
これを、明暦の大火または『振袖火事』という。
明暦3年(1657)1月18日から20日にかけてのこの火事、江戸城をも焼き尽くし、この時以来江戸城に天守閣はない。
振袖の件は恐らく作り話だろうが、徳川幕府による都市改造が目的の放火説などもあり現在に至るまではっきりしたことはわかっていない。
ちなみにこの火事、ローマ大火、ロンドン大火と並んで『世界三大大火』と言われている。
その後、江戸は東京となっても『関東大震災』や『東京大空襲』といった大火に見舞われることになるが、その都度復旧を遂げ発展していく。
それにしても、巨大地震やB29の焼夷弾と同程度の威力を持つ、我らが大和撫子の情念の凄まじさというものを改めて思い知らされる次第である。
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