日日是好日 『お金のかかる話』

北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。

ふるさとは 遠きにありて 思うもの 

そして悲しく うたうもの

よしや うらぶれて 異土の乞食と なるとても 

帰るところに あるまじや

ひとり都の ゆふぐれに ふるさとおもひ 涙ぐむ

そのこころもて

遠きみやこへ かへらばや

遠きみやこへ かへらばや

 

この詩をお書きになったのは室生犀星というお方で、犀星と言えばコレである。

ただしこの詩、故郷っていいなあ帰りたいなあと言っているのではなく、こんな居心地の悪い故郷に誰が居てやるもんか、たとえ都会で落ちぶれても絶対に帰らないぞ。

ひとりで都会の夕暮れに故郷のことを思うと涙が出てくるのは、故郷は自分にとって悲しい思い出しかない。そんな気持ちでこれから都会へ帰るんだ。

と、言う意味で、これから東京から故郷の金沢へ向かう心境を読んだのではなく、東京へ今から帰る際の心境なのだ。犀星の幼少期は複雑でその家庭環境が分からなければこの詩は理解できない。知人の詩人、萩原朔太郎が誤った解釈をしたのも無理はない。

ちなみに萩原朔太郎という人、『日本近代詩の父』とまで言われたのですが、手続きが遅れたせいで目指していた早稲田大学受験がダメになったという失敗談をお持ちです。

前に何かで読んだが、室生犀星が銀座の不二家でアイスクリームを食べると、食べ終わった頃を見計らってウエイトレスがお茶を出すらしい。

ある日、同席した知人が『へえ、先生にだけお茶が出るんですね』と感心した。

すると犀星さん曰く、

 

『でもねえキミ、こうなるまでにはずいぶんお金を使ったんだよ』

ちなみに、僕の昼食はコンビニのおにぎりセットである。

おにぎりふたつにウインナーがひとつ、それに卵焼きと唐揚げが一切れずつ付く。

とても安く、それらが紙のトレイに乗りラッピングしてあるだけのものだ。

店員はおにぎりだから手で食べると思っているのか、それとも安いから付けられないのかは不明だが、こちらから言わずに割りばしが出てきたことがなかった。

ところが、何度も箸をリクエストしているうちに最近は黙っていてもちゃんと出てくるし、

中には『いつも、ありがとうございます』と言う店員も現れた。

僕も誰かに『こうなるまでにはずいぶんお金を使ったんだよ』と伝えたくて、今回のブログを書きました。

さあ、お仕事始めましょうか。


当事業所は安心の長期雇用・高待遇をキーワードに、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンという家電製品のリサイクルを業務にしている会社です。
元気いっぱい中高年の方を中心とした活気ある職場です。共に頑張り若松エコタウンを盛り上げましょう。

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