日日是好日 『赤い死の仮面』

北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。

ある国で『赤死病』という病気が発生し、人々を苦しめていた。

この病に罹るとめまいを起こし、体中が痛み、発症から30分ほどで全身から血が噴き出して死に至るという。

臣下の大半を失った国王プロスペローは、残った健常な臣下と多数の友人や家族等と共に城内深くに立て籠もり、城門を閉じ、城外との往来を全て遮断する。

城外で病が猛威を振るうのをよそに国王達は毎夜饗宴にふける。

そんなある日、国王は仮面舞踏会を思いつく。

会場は7つの部屋が連なり、各部屋はそれぞれ色分けされ、ステンドグラスさえも同色に塗られていたが、一番奥の黒の部屋だけはステンドグラスが赤く塗られており、気味悪がって誰も近寄らなかった。 

舞踏会は深夜まで続き、その黒い部屋の時計が午前零時を伝えた時、人々は奇妙な仮装をした人物が紛れ込んでいることに気付く。

その人物は全身を死装束でまとい、仮面は死後硬直の顔を模し、仮面にも衣装にも赤い斑点が散りばめられていた。 

仮装に激怒した国王は不審者を黒い部屋まで追いつめ、剣を抜いて突いた。

人物は崩れるように倒れたが、調べると身体はなく、衣装と仮面だけが床にあるだけだった。

何が起こったのかと人々が呆然としていると会場の隅から悲鳴が起こり、血を噴き出しながら一人また一人と倒れていった。

赤死病がこの閉ざされた城内にも訪れたのだった。

以上は、エドガー・アラン・ポーの短編である。

当初、これをブログに書こうと思ったのは2020年の1月頃、即ちコロナが話題になり始めた頃で、当時は『内容がちょっとキツイな』と思ったので、書かずにいた。

しかし、現在では1日の感染者が福岡県内で1200人を数え、北九州市内でも200人を超える勢いである。

社会生活を営む以上、必要最低限の人との接触は必要であるし、呼吸をしている限り誰でも感染する。

したがって、緊急事態宣言に関係なく個人は節度ある行動と規範を守り、社会においては感染者を国王プロスペローのように剣で突くようなこと、つまり決して差別してはならないのである。 

ある意味、我々も仮面舞踏会の参加者であると言っても過言ではない。

もう長い間着けている『マスク』を外して、街を闊歩できる日々が早く訪れることを切に願って止まない。

さあ、お仕事始めましょうか。


当事業所は安心の長期雇用・高待遇をキーワードに、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンという家電製品のリサイクルを業務にしている会社です。
元気いっぱい中高年の方を中心とした活気ある職場です。共に頑張り若松エコタウンを盛り上げましょう。

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