日日是好日 『天国に結ぶ恋』
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
下関市綾羅木に中山神社という所がある。
祀られているのは、中山忠光という公卿で、元治元年11月15日の夜に豊浦郡田耕村(たすきそん)において死亡した。
当初、長州藩はこの公卿を匿っていたが、藩内の抗争後、俗論党により暗殺されたのだ。
内部分裂とはいえさすがに公卿を殺したのはマズかったので、病気でお亡くなりになりましたということにした。
この人は明治天皇の叔父にあたり、明治になって綾羅木にある墓所を神社として祀ったが、実行犯が長州人ということあって、維新後、長州藩主が子爵にしかなれなかったのはこの一件があったからだとも言われている。
敷地内には『愛新覚羅社(あいしんかくらしゃ)』というのもある。
愛新覚羅といえばラストエンペラー溥儀(ふぎ)が連想されるが、ここにはその弟である溥傑(ふけつ)、その妻の嵯峨 浩(さが ひろ)、長女の慧生(えいせい)が祀られている。
浩は中山忠光のひ孫にあたる。
戦前、軍部は満州国との関係を強めるため、皇帝溥儀の弟である溥傑と日本の皇族との婚姻を画策しており、選ばれたのが浩であった。
浩は映画『ラストエンペラー』にもチラっと登場していて、彼女の半生は自伝『流転の王妃』に詳しいが、僕は歴史の隅っこにいる人に興味があり、『愛新覚羅 慧生』についてちょっと書いてみる。
慧生は、昭和25年12月10日に伊豆の天城山で同じ学習院大学の男子学生(20)と心中事件を起こし死亡している。当時、19才。
キャンパスの華と言われた慧生は同じクラスの男性と恋に落ちる。
嵯峨家では交際に否定的だったので、慧生は自分に届くラブレターも彼が勝手に送ってきて『迷惑しているの』と両親には説明していたが、実はこっそりと交際していた。
そして二人は結婚を誓い、失踪する。
天城山まで乗せたタクシー運転手の通報で捜索したところ、山中に拳銃自殺した二人の遺体があった。
この話は後に映画にもなりヒットしたが、互いの家族は、あれは無理心中だ、いや同意による心中だと争いは続いたのである。
余談ながら、ラストエンペラー愛新覚羅溥儀は日清の『チキンラーメン』が大好物で、戦後は戦犯として中国で投獄されていたが、釈放後は日本から送られてくるのを心待ちにしていたという。
以前は宮廷料理を食べていた溥儀だが、4千年の歴史も3分間で食べられるチキンラーメンには敵わなかったというのが何とも可笑しい。
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