日是好日 ちょっぴり文学好き 芥川龍之介著 『羅生門』

北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。

この作品は、芥川龍之介が東京帝国大学文学部英文科在学中に書いた作品です。

 元ネタは、『今昔物語』いう平安時代末期に書かれた説話集で作者は不明です。

 今昔物語のお話の書き出しは全て『今は昔』で始まります。

 普通、『今から見ると、もう昔のことなんだけれども』と訳しますが、これにも説があって、話す立場と読む立場からの視点によって、『この話の今は、昔のことなんだけれども』と訳すんだよという説もあるようです。

 その説話集の中に、『羅城門』と『売魚』というお話があって、足して2で割ったというのが『羅生門』です。

 羅城門というのは平安京の正面にあった門のことで、いちばん煌びやかで豪華であったはずです。

 ところが、『羅生門』舞台は平安時代の末期で、都は荒廃し、門も朽ちて荒れ果てて、そこで『下人』が雨宿りをしているというシーンから始まります。

 下人というと何だかとても身分の低い人のように思えますが、貴族のお屋敷に勤めていた人なのです。

 でもこの人、最近クビになったばかりで、顔のニキビを触りながら『これからどうしようかなあ、いっそ泥棒でもやるか・・・・。』などと考えています。

 ニキビというのが良いですね、『煩わしいモノ』の表現として作者の冴えがうかがえます。

 下人は、門の2階には死体が捨てられているという話を思い出し、恐る恐る登ってみます。

 登ってみると薄明かりが見え、物陰から見ていると、猿のような老婆がしゃがみ込んで何やらゴソゴソやっています。

 

よく見ると、女性の死体の頭部から髪の毛を引き抜いているのです。

 そこで男は飛び出し、猿のような老婆を取り押さえ、その理由を聞いた。

 『カツラを作ろうと思って・・・・。』

 『えっ、何なのそれ?』

 老婆はさらに理由を加え、この女は悪いヤツで、生きている時は蛇の肉を干したものを魚の干物だとウソをついて売っていたような人間です、と生きるための悪事を正当化する言葉を聞く。

 その言葉を聞いた下人は、さっきまで泥棒になろうかなるまいかという不安が吹き飛び、悪を肯定する勇気が湧いて、老婆の着ている衣服をはぎ取り、『自分もそうしなければ餓死する身体なのだ』と言い残して闇の中に消えていきました。

 人間の醜さと闇をこれでもかとばかりに書いた作品です。

 教科書に載っているということは当然テストにも出るということで、下人の心の動き、つまり、門の下から上に上がって闇に消えるまでの心の移り変わりを押さえておきましょうと参考書の解説などに載っています。

 そもそもこの作品、芥川龍之介が失恋して『ちくしょー、もうどうにでもなれ!』というヤケクソな気分で書いたんだよ、と教えた方が下人の気持ちがよくわかるのかも知れません。

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