つれづれなるままに~日々是好日 ~ちょっぴり文学好き~ 

北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。

歴史好きである私は、文学も多少は好きなのです。ですから、時々無性に小説が読みたくなるのですが、最近の小説にはとうにも迫力がないように思えるので、どうしても昔の古い小説を読んでしまいます。

そんなわけで、今ではすっかり古典になってしまった作品の感想などを・・・・。

三島由紀夫 『金閣寺』

この作品に限らず氏の作品はまあ難しい。語意不明で辞書が必要なくらいです。

でもこの作品、文中の『金閣』を『天皇』に変換すると理解し易いのです。

初めて見た『金閣』は思っていたほど美しくはなく、がっかりする。

やがて、空襲で『金閣』は焼けてしまうだろうし自分もその火で死ぬだろう。

ところが、京都は空襲を受けるでもなく『金閣』は何事もないし、自分も無事だ。

失われずに済んだ『金閣』と死なずに済んだ『私』だが、『金閣』対する人の扱いがすっかり変わってしまう。つまり、あの戦前の価値観はどこへ行ってしまったのだ。その価値観に支配され、死ぬことは美しいことと考えていた自分はこうして生きている。

純粋に国に殉じた人達は死に、したたかな人達は生き延びているじゃないかってことです。そんなとき、ある考えが浮かびます。

『金閣を焼かねばならぬ』

火を放ち、最上階で死のうとしましたが、鍵がかかっていて登ることができず、『金閣』に拒まれたと感じた『私』は裏山でタバコを一服し気持ちを取り戻すと、『生きてみようと思った』わけです。

『金閣』を焼くことよって過去の価値観と決別し、いわゆる新しい世の中に迎合することにしたのです。

この最後の一行の『生きてみようと思った』にグッとくるわけです。

普通なら、無事に焼く事は出来たし、さあ死のうってなるところなんですが、生きていくんですよ。新しい時代というのに迎合して。

このあたり『風立ちぬ』を連想させますね。『風立ちぬ、いざ生きめやも』(風が吹いた、さあ生きてみるか・・・・)

小説の主人公は迎合できましたが、三島さん自身は結局できないままでしたね。


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まさに日本文学の金字塔『金閣寺』。その輝きは失われることはない。

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