つれづれなるままに~日々是好日 歴史好きの独り言⑯
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
歴史好きの独り言⑯ です★
恋は思案のほか
下関という所が、坂本龍馬と縁が深いということはあまり知られていない。
ましてや妻のお龍と短い間ではあったが住んでいた、なんてことも同様である。
知られていないのであればもっとアピールして、いっそのこと海響館の横辺りに、
腕組みをして海峡を眺める龍馬と寄り添うお龍の銅像でも建てれば、すぐ下関も
有名になって、『ブラタモリ』で紹介されてもおかしくはない街になるのだけれど。
『どうして坂本龍馬はお龍とここに住んだのか?』や『火の山は昔、要塞だった』
なんてテーマの番組を見たいものだと思うのは私だけではないだろう。
ま、要するにヘタなんだね。アピールするのが。
であるからして、『がんばれ、下関』ということで今回書いてみます。
恋は思案のほかとやら 穴門(あなと)の瀬戸の稲荷町♪
猫も杓子も面白う 遊ぶ郭の春景色♪
ここに一人の猿回し 狸一匹振り捨てて 義理も情けも無き涙♪
ほかに心はあるまいと 懸けて誓いし山の神♪
家に居るのに心の闇路 探り探りて出でて行く♪♪
これは坂本龍馬が、稲荷町といういわゆる歓楽街から朝帰りをし、怒り心頭のお龍の機嫌をとるために、とっさに傍にあった三味線をとって唄ったザレ唄で、龍馬が面白おかしい節をつけて唄ったので、あきれ返ったお龍も機嫌を直したそうである。
このエピソードはこの時、龍馬と一緒に朝帰りした知人が紹介したもので、詩がよくできていて面白いというので、後にこの詩を龍馬に書いて貰っている。
この直筆の書は現在、下関歴史博物館に大事に保管されているのですが、某有名作家の小説では、長崎の丸山での出来事として紹介されていて、オマケに歌詞も微妙に変えられている。残念で仕方がないんだよね。
作詞は龍馬ということのようだが、この詩の中の穴門(あなと)というのは、長門の国の古い呼び名であるからして、龍馬が知っていたのか少し疑問ですね。
それに、あえて詳しい解説は自粛しますけど、艶っぽい詩なんだけど粋(いき)なテイストでイヤラシさがなく秀逸。龍馬作とは信じがたい。ゴメンね。
で、ひょっとしたら高杉晋作あたりが唄っていて、それを龍馬がこの時とばかりに使用したんじゃあるまいかと私は思っています。
それに、お龍さんは月琴が上手だったそうなので、竜馬が弾いたのも月琴だったんじゃないかという気もします。
下関には多くの歴史が埋もれています。身近な史実を探って、あれやこれや考えてみるのも楽しいものです。
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