日日是好日 日本の秘密兵器 『風船爆弾』
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
飛行機で日本からロンドンとかパリの間を往復すると、帰りの時間の方が少し早い。
なぜなら、西から東に向けて『偏西風』が吹いているからで、飛行機はこの風に乗って飛んで来るので早いのである。
先日、某国の偵察用と思われる気球がアメリカで撃墜されたが、この風を利用して飛ばしたのである。
今から80年ほど前、某国よりはるか以前にこの手を使ってアメリカを『爆撃』した国があった。
日本である。
昭和19年(1944)11月から昭和20年(1945)3月まで9千個以上の爆弾がアメリカに向け放たれた。
簡単に言うと、直径10メートルほどの気球に小型の爆弾を吊るし70時間ほど飛び、時限装置がはたらいて自動で爆弾を投下するというものである。
さらに気圧計も付いていて、気圧の都合で気球の高度が下がると自動で爆弾の他に吊るされていたおもりが気球から落ちて軽くすることにより、高度を維持するというものであった。
この兵器を秘密にするため当時は『ふ号兵器』と呼ばれ、戦後『風船爆弾』と呼ばれるようになった。
この兵器、実は太平洋戦争以前より研究が進められており、対米戦が開始された際に、何かアメリカ本土を直接攻撃できるものはと考えた際、『巨大爆撃機』と『ふ号兵器』が挙げられ、巨大爆撃機は当時の技術では実現不可能であったため、風船爆弾が選ばれた。
爆弾といっても20キロ程度の小さなもので軍事施設や都市を破壊できるといったものではなく、せいぜい山火事が起こせる程度の破壊力しかなかった。
したがって、不安や厭戦気分を狙った後方攪乱が目的であったが、飛行到達距離が7千キロ以上あり、ある意味、大陸間弾道弾の元祖である。
この攻撃に対しアメリカは一切の情報を公表しなかった。なぜなら、日本側に実際にアメリカ本土まで届いている事実を知らせたくなかったからだ。
しかし、キャンプ中の市民が山中に不時着した気球に触れ死傷者が出て、初めて報道されたので日本側もアメリカ本土到達の事実を確認した。
アメリカは不時着したこの兵器を徹底的に調べ、気球が和紙を張り合わせたもの、おもりに使った土砂から製造地や発射地等を突き止めたが、和紙を張り合わせた接着剤だけはどうしても解らなかった。
その接着剤の正体とは『こんにゃく』だったのである。
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