日日是好日『太閤が睨みし海の霞かな』
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
豊臣政権が倒れるきっかけとなったのが『朝鮮出兵』である。
文禄の役(ぶんろくのえき 1592~1593)
と
慶長の役(けいちょうのえき 1597~1598)
の2度にわたって朝鮮に出兵した。
せっかく天下を統一したのだから、平和な日々の中で豊かな生活を送り、
海外と貿易などを行って富を増やし、国内を充実させればいいんじゃないのと思う。
だが、そうは行かない。
豊臣秀吉が天下人になるまで国内は戦争の連続で、戦に明け暮れていたワケだが、
武士たちが何故戦うかと言うと、恩賞つまりご褒美が欲しいからで、
負けた方から土地を取って石高を増やしたいのである。
だから、勢いのあるリーダーに付いて戦うのである。
それで勝者になって、または勝者に加担して土地を貰って平和になるのはいいけれど、
平和になると邪魔になるのが武士で、やがてリストラが生じる。
そうすると武士たちの間で新政権に対する不満が起きる。
そもそも秀吉は武士ではなく、お百姓さんの出身だから古くからの武家同士の付き合いなど無いから、
とにかくお金とか土地とかを与え続けなければ誰も従ってくれない。
だから朝鮮に出兵し、分け与える土地が欲しかったから侵攻したのである。
したがって、秀吉に限らず武力によって政権を握った新国家は成立後に余剰となった軍備を外に向け、
侵攻するものなのである。
写真は肥前名護屋城址で朝鮮出兵の際の最前線基地である。
ここから何万という武将たちが霞んだ水平線の彼方の朝鮮へと向かって行った。
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