日日是好日『MRJ』

北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。

MRJとは三菱・リージョナル・ジェットの略である。

 

リージョナルとは『地方の』という意味があり、国内の各都市を結ぶ小型ジェット旅客機を三菱重工が開発した。

 

試作の段階から国内はもとより海外からも『出来上がったら、すぐに売ってちょうだいね』と予約も多数あり、実用化を目指していた。

 

だが、今年になって三菱重工はMRJの開発を『凍結』した。

 

理由は、アメリカにおいて『型式証明』が取れなかったのである。

 

型式証明とは安全性を証明する審査に合格した証明書のことで、飛行機を飛ばす国ごとに申請して許可を得なければならない。

 

早い話、MRJは安全基準を満たしていなかったということで、自動車に例えるならエアバッグが付いていませんねとか、ABSもありませんね、と言うことだ。

 

以前、YS11という国産旅客機を国内で生産し運行していたのだが、その頃より規格が格段に厳しくなっており、以降、旅客機の製造はしていなかったので、試験に合格するためのノウハウ、つまり『受験テク』が無かったことが大きく響いた。

 

また、アメリカの航空界には『労使協定』という大きな壁があった。

 

これは大手航空会社のパイロットや乗務員の雇用を維持するもので、座席数が90席を超える旅客機の導入に反対の意向を示し、地方便の座席数は70席以下でないとダメだとしている。

 

1回に運べる人数が少なければそれだけ多くの機体とパイロットや乗務員が必要になり、リストラされることがないからだ。

 

MRJは当初90席の機体だったので、これを70席に変更しなければならない。

 

だったら、日本国内だけで飛ばせばいいじゃない、と思うかもしれないが開発に1兆円使った機体で、国内販売だけではペイするのは不可能で、やはり大口の需要が見込めるアメリカで売ることが出来ないのは厳しい。

 

そんなこんなで、安全面とか機体の変更とかいろんなことが重なり、20151111日に初飛行したにも拘らず、いまだに実用化の目途が立たないので、凍結に相成った。

 

決して『中止』したわけではないと強気だが、会社経営に影響を与えたのも事実である。

 

三菱重工はこの損失をイギリス、イタリアと共同開発が決まった『次期主力戦闘機開発』にMRJのノウハウを生かし穴埋めするらしい。

 

アメリカが『型式証明』を出さない本当の理由は、日本を航空機産業に参加させたくないのと、前の戦争で同じ三菱が造った『零式艦上戦闘機』に痛い目にあったからなんじゃあないの、という声も無いわけではない。

さあ、お仕事始めましょうか。


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