日日是好日『あぶり餅』
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
村上開進堂を後にして『今宮神社』へと向かう。
ここの参道を挟んで2軒のお店があり、どちらも同じ『あぶり餅』を提供している。
そのうちの1軒が『一文字屋和輔(いちもんじやわすけ)』といい、創業は平安時代の長保2年(西暦でいうなら1000年)で実に1000年以上の歴史のある日本最古の飲食店なのだ。
向かい側の1件も創業は江戸時代らしいから相当な歴史ではある。
座敷に案内されお茶を啜っていると、ほどなくして『あぶり餅』が運ばれてきた。
甘めの白みそのタレにコゲの風味が混ざって、いい感じだ。
ふと、欄間に目をやると『揮毫』が額に収めて飾られていて。よく見ると『希典』という名前と印が押してある。
『乃木希典(のぎ まれすけ)』大将の書に間違いない。
席を離れてしばらく欄間の下に立って見ていたのだが、周囲のお客さんの『何がそんなに面白いの?』的な視線を浴びてもお構いなしだ。
小腹も満たされ、お茶を飲み干し、お勘定を支払う際に店のおばさんに聞いてみた。
『あれ、乃木大将の書ですか?印が押してあるので、ふらっとお客さんとしてやって来て一筆書きました、というものじゃあないように思いますが・・・・。』
『そうなんですよ、あれは骨董店で買い求めたものなんです』
その言葉に僕は嬉しい。
何故なら『歴史に正直』だからだ。
どことは言わないが、ある老舗の料亭の座敷の柱に『坂本龍馬が付けた刀傷』というのがあって、それをウリにしている。
場所柄、店を利用したかもしれないが『本当ですか?どこにそんな根拠があるのでしょうか?』と聞いてみたい。
その傷の横に『龍馬』と彫ってあれば完全にウソなのだが、この老舗はTVでもよく紹介されていて、和装の女将が『この傷は、あの坂本龍馬が・・・・』とやっている。
もっと、歴史を正直に取り扱ってほしいものだ。
それに比べて、1000年間営業しているお店のなんと懐の広いことか。
さあ、お仕事始めましょうか。
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