つれづれなるままに~日々是好日 ~ちょっぴり文学好き~
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
前回、三島由紀夫さんの『金閣寺』について書きましたが、まだ書き足らないのでもう少し書きます。『金閣寺』ではありませんよ。でも、テーマは一緒じゃないかな、『どこまでが、どこからが』ってとこですかね。
三島由紀夫 『雨の中の噴水』
これは読み易いですよ。サラッと読めます。
短編なのですが、いろんな短編集に収められている名作中の名作です。
かねてより、『本物の男になりたい』と思っている少年がそのつまらない願望のために、わざわざ口説いてカノジョにした少女に別れを告げます。
傍でみていると、どうにもガキっぽさは拭えないのですが、告げられた少女は悲しくて涙が止まりません。少年は、自分が描いている『男の姿』に酔いながら雨の中をを歩き、その後を少女もついて行き、いつしか二人は公園へ。
そこには、雨の中に勢いよく水を吹き上げる噴水があって、その横で少女は空を見上げて泣き続けいるのです。その姿をベンチで少年はじっと見ているわけです。
その情景に少年はふとある事に気付きます。
噴水の水は一定の高さまで来ると落下して雨と一緒になって落ちている。
空を見上げる少女の瞳から溢れる涙は頬を伝い、顔を濡らす雨水と混じっている。
『どこまでが噴水で、どこからが雨になるのだろう?』
『どこまでが涙で、どこからが雨水になってしまうのだろう?』
『その、静止した一瞬に何が起こっているのだ?』
そんなとき、少女がふと、
『わたし、なんでこんなことしてるんだろう。風をひいちゃうわ。帰りましょう』
驚いたのは少年です。あれ、どうしたの?って感じです。
『キミはどこまでが少女で、どこから大人の女に変わったの?』
少年はクシャミをし、歩き出した彼女の後をついて行くほかありませんでしたとさ。
ここで物語りは終わりです。
『雨の中の噴水』っていうタイトルだけでも何だかグッときてしまいます。
勝手な想像ですけど、この後二人はしばらくつき合うだろうけど、今度は彼女に少年は捨てられてしまうでしょうね。とてもシニカルなんですよ。
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