KIMUりんの忙中有閑~はんなり京都散策②

北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。

伏見稲荷の杜にて

京都市街より伏見稲荷まではJRを利用すると良いのだが、混雑甚だしい。停車中の先発の電車は満員で乗車不可、次発の電車待ちでホームも満員である。

外国人が選ぶ日本の観光地第一位ということもあり、返って国内旅行者の関心を煽っているようだ。

圧巻は『千本鳥居』だが、その手前から大きな鳥居が連なり始め、思わずカメラに 納めてしまうので足が止まってしまい前には進まないのだが、いよいよ待望の千本鳥居も同様で、歩行通路が狭くなった分、余計に混雑が増し苛立ちを覚え始める。

しかし、時折涼やかな風が杜の梢を揺らすと、それまで閉ざされていた陽射しが木々の間を透かして連なる鳥居の隙間にプリズムのように光を屈折させ、その加減によって朱色の鳥居の彩を変え、午後の杜に取り残された僅かな翳りに浮かび上がるその様子は、人混みで立ち止まったからこそ見える神秘的な光景である。

二条の城は驟雨

下鉄を出ると好天だった空が灰色に覆われていて、唐門をくぐるあたりから ペパーミントの雨になった。

白く浮き立った玉砂利が次第に黒くなって、舞い上がる砂埃に包まれることはなく爽快だけれども、五月の装いでは少々肌寒く、足早に城内へと向かった。

二の丸御殿内も人が列をなしており、鶯張りの廊下もそのさえずりが途切れることがなく、掠れた金色の襖に浮かび上がる豹や虎も庭に面した障子の薄明かりを受け、廊下の人影が動くたびに反射の強弱が起きて襖の中で躍動している。

今年は大政奉還より百五十年ということもあって、特に大広間の前で流れが停滞している。この辺の物語については、同僚の書き手の得意分野なので多言は控えるが、明治維新とは単に徳川家が政権の座から降りたにとどまらず、鎌倉時代より続いた日本における封建社会の終焉であり、歴史の大転換点を意味している。

もし、以前の体制が継続されていたとするならば、こうして御殿に立ち入ることも欄間の透かし彫りに感銘することも、ましてや見学後に休憩所に寄って、一角のカフェテリアで『抹茶パフェ』を食べるなどは、できなかった事なのだから。

唐門の埃を雨が洗い流すと、漆塗りに極彩色が美しく、桧皮葺の屋根は重厚感を増して、昔の光を忍ばせる。


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