つれづれなるままに~日々是好日 歴史好きの独り言㊲
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
歴史好きの独り言㊲です★
くわばらくわばら
けっこう長く生きてきてはいるものの、これだけはどうしても苦手というものがあって、雷がダメである。
光っただけで身が竦み、大きな音で腰が抜ける。
世の中の人は平気なのだろうかと考えることがある。
何しろ、打たれたら死んでしまうにも関わらず、雷雨の中を平然と傘を差して歩いている人がいて、余程勇気があるのか、それとも失うものなど何もないのか、ただただ感心してしまいます。
雷は大そう偉いようで、『様』を付けて呼びます。何故なら、菅原道真の化身だからです。
都より遠く大宰府の地で、都の自宅の庭にあった梅の木に想いを寄せ、東からの風が吹いたらその風におまえの花の香りを乗せてここまで運んでおくれと、すっかり弱気になってお亡くなりになったものだから、左遷された恨みはいつまでも消えませんでした。
ですから、死後に『風神雷神図屏風』に描かれているような雷神に化身した彼は都の上空で大暴れして、いくつもの雷を落とし、各所で火災を発生させました。
そこで人々は、そのお怒りを少しでも静めていただこうと、『天満宮』を創建し、梅の木を植え、梅が枝餅を焼いて食べました。
それでもまだご機嫌の悪い時があって、時折、お暴れになることがあるようです。
そんな時、ここはあなたの領地ですよ、雷を落とさないほうがいいですよ、ですから『桑原、桑原』と道真公の領地名を言うのです。
でも、『えっ、そうだったの?』なんてことには決してならないので、尚更怖くなってしまいます。
ただ良いこともあるようで、雷が走り放電されると窒素が発生して雨粒に溶け、田んぼに降り注ぐと稲の発育に良いようで、だから『稲妻』というらしいです。
『つま』は夫婦や恋人間でお互いを呼ぶときの言葉だそうです。稲の『つま』とはよく言ったものだと思います。
雷の多い年は豊作になると宮沢賢治も何かに書いていたそうで、そのことが気になっていた高校生が、放電された水には窒素が多く含まれ、カイワレダイコンの生育が早まったと科学的に実証したそうですよ。
小さな探究心から学問へ発展して行くのですから道真公もさぞお喜びになって、空の上で暴れることに精を出されることでしょう。
私にはちょっと困ったことではありますけれども・・・・
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