つれづれなるままに~日々是好日 歴史好きの独り言㊺
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
歴史好きの独り言㊺です★
西南戦争への道程②
明治9年(1876)に『廃刀令』が出ます。
藩の消滅後、士族の家禄は新政府が支給していたのですが、支出の多くを占め財政が立ち行かなくなったので無くなり、おまけに刀まで取り上げられて新政府に対する不満は頂点に達しました。
また、戊辰戦争に参加した武士達にも恩賞は無かったので、旧倒幕側にも不満が募ります。
さらに、征韓論に破れ下野したものの、結局政府の国策はいわゆる征韓で、朝鮮進出の足掛かりを踏み出していましたから、以前は国家の運営に関わった人達も不満で一杯でした。
つまり、家禄、プライド、恩賞、政治抗争のすべての恨みが新政府へと集中していたわけですね。
まあ、こんな新国家とうのも珍しいですね。
ですから、日本各地に旧士族を中心としたいわゆる政治結社が次々に誕生します。
そんな時、熊本で『神風連の乱』というのが起こりました。明治9年(1876)10月24日のことです。
旧士族が、熊本鎮台司令官宅、熊本県令宅、そして鎮台司令部のある熊本城を襲撃した事件です。
この時、自宅を襲撃された種田司令官(少将)は、小勝という女性とお手伝いさんの女性、つまり2人の愛人と同居していて、事件直後、小勝さんが実家宛に打った、
『ダンナハ イケナイ ワタシハ テキズ』
という電文が新聞社にスクープされちゃって、すっかり有名になりました。事件より『なんだか、羨ましい話だよね』という興味の方が大きかったようですね。
この事件の3日後、福岡で秋月の乱が、4日後には山口では萩の乱が立て続けに起きました。
熊本での反乱に呼応したものでしたが、各地の乱は短期間で鎮圧されてしまいました。
神風連の乱も1日で鎮圧されてしまいましたが、後に、三島由紀夫は『豊饒の海』という長編小説の中の『奔馬』の巻でこの事件を取り上げ、武士の持つ『純粋』に憧れる登場人物が神風連に傾倒して行く様子を描いています。
また、土井晩翠なども自らが作詞した『荒城の月』の歌詞に『昔の光、今いずこ』というのがありますが、これも簡単にいうなら『昔は良かったよねえ、武士の時代のあの頃が・・・・。』ということです。
この後、西南戦争が起こるわけですが、原因を一言で言うなら『新しきもの』と『古きもの』のとの対立で、明治6年の征韓論における対立の決着が戦争によって着いたと言う事です。
そしてこの後、西郷さん自身をも巻き込んで戦争へ大きく加速していくのです。
さあ、お仕事始めましょうか。
当事業所は安心の長期雇用・高待遇をキーワードに、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンという家電製品のリサイクルを業務にしている会社です。
元気いっぱい中高年の方を中心とした活気ある職場です。共に頑張り若松エコタウンを盛り上げましょう
フォローしませんか?