つれづれなるままに~日々是好日 歴史好きの独り言53回
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
歴史好きの独り言53回です★
良かったら交換しませんか?②
前回、樺太・千島交換条約について書きましたが、実はこの条約に関する文章はフランス語で書かれているものが正文で、公式の日露訳文もないので有効な条約とは言えません。
また、この文章も明確ではありません。何故なら、現在も問題になっている北方4島の記述が曖昧なのです。
つまり、交換した千島列島に択捉、国後、色丹、歯舞群島が含まれているのか否かが誤訳やフランス語の文章の文節の区切り方によってはどちらにも解釈ができる、なども手伝って不明瞭なのです。
ただ当時は、これらの誤訳を含めた曖昧さは問題になりませんでした。
何故なら、以前の日露和親条約において上記の4島は日本の領土であると認められており、すでに日本人が暮らしていたからです。
ですから、いわゆる『千島列島』には『北方4島は含まれない』、というのが明治8年以来の日本の考え方です。
その後、日露戦争の勝利によって、樺太の南半分を割譲された日本でしたが、昭和20年の敗戦によって樺太・千島交換条約によって得た『千島列島』と日露講和条約によって得た『樺太の南半分』を返還することになりました。
しかし、その際、ソ連は『千島列島』を越えて、日本側の認識では千島列島には含まれないいわゆる北方4島まで占拠して現在に至っています。
最近になって、日露間で平和条約を結ぶ話が出てきて、北方領土返還が現実味を帯びてきましたが、今まで話し合いによって領土が返還されたことは歴史上一度もありませんから、今後の状況を冷静に見守っていきたいものです。
ずいぶんと前のことになりますが、旅客機で日本からヨーロッパへ行く場合、アラスカのアンカレッジ経由で行っていました。
いわゆる『鉄のカーテン』で閉ざされていて、ソビエト領内を飛ばせてくれなかったので、アラスカへ行き、北極圏を飛び越していたワケです。
そもそも、アラスカはロシア領でしたが、クリミア戦争の後の資金難などがあって、アメリカに売却したのです。1平方キロあたり5ドル、総額720万ドルだったそうです。
そのとき交渉にあたったのはアメリカ国務長官のスワードいう人でしたが、国民からは『馬鹿じゃあないの?』とか『大きな冷蔵庫を買ってどうするつもりなんだ!』と言われましたが、後に、金鉱が発見されたり、ソ連に対する防衛上利点があったりしたので、現在では高く評価されているそうです。
目先のお金の誘惑に負けて大きな利益を失った過去の経験からか、ロシアがなかなか北方領土を返してくれないのもそんな理由なんじゃないかな。
また、損しちゃうかもしれないもんね。
さあ、お仕事始めましょうか。
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