つれづれなるままに~日々是好日 お願いのチャンスは一度 第68回
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
つれづれなるままに~日々是好日
『お願いのチャンスは一度』
浅草寺へ行った。
GWということもあってスゴイ人込みだった。
ココのおみくじは滅多に『大吉』が出ないことで有名なので、頭の片隅に『出るといいな』というのが少しあったのは間違いない。
人混みをかき分け、お賽銭を放り、とりあえず手を合わせた。
いつもなら『宝くじが当たって、一生何もせずダラダラ暮らせますように』とか『ずっと健康で、面白おかしい毎日が送れますように』などを祈念するわけだが、殺人的人混みに圧倒されてなんにも思いつかなかった。
その後におみくじを引いたら『大吉』で、これには正直『しまった!』と思った。
何故なら、聖観世音菩薩様は僕の願いを叶えてくださったわけで、あの人込みの中から何人の願いをお聞きくださったのかは定かではないが、僕の小さなお願いは叶ってしまったワケだ。
ひょっとしたら、いつものように『ダラダラ』か『面白おかしい』のどちらかをお願いしていたら、どちらかが現実のものになっていたのではないだろうか?
ある意味、せっかくのお願いをつまらないものと交換してしまった気がしてならず、『八十番 大吉』のお札がなんだかちっとも嬉しくない。
今回のお願いは神聖なモノに対するお願いであったけれど、童話や小説の中には呪いのかけられた『グッズ』や『悪魔』にお願いを叶えてもらうといったものが数多くある。
大抵、それらの物語にはゾッとするような『オチ』があるわけだが、悪魔の場合は『願いを叶えてあげる代わりに、あなたが死んだら魂をくださいね』というのを読んだことがある。
魂を差し出す方も、知恵を絞ってこれなら大丈夫っていうのをリクエストするんだけど、最後には悲惨というか滑稽な最期を迎え、まんまと魂を盗られてしまう。
どんなに優しく声をかけてくれても、親身になって相談に乗ってくれても『悪魔はあくまで悪魔である』ってことなんだろうけど、このテの小説は『オチ』が決め手になることは間違いない。
そこで、もし、悪魔に死んだ後、魂をあげる代わりにお願い事を一つだけ叶えてもらえるとしたらどんなリクエストが良いだろうと『ふと』考えてみた。
あれこれ考えた挙句、思いついたのが『悪魔にしてほしい』というのはどうだろう。
『私も仕事柄、いろんな人と取引させていただきますけれども、あなただけですよ、悪魔にしてほしいなんて言う人』
なーんて悪魔に言われてみるのもいいかもしれない。
そんなことを考えつつ帰宅してスーツケースの中身を片付けていたのだが、いくら探しても持って帰った『大吉』の札が見当たらない。
恐らく悪魔に魂を売ろうとした僕から聖観世音菩薩様がお取り上げになったに違いない。
さあ、お仕事始めましょうか。
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