いきものの小窓『カタツムリの左巻き戦略』
こんにちは。
ヒューマンブリッジ株式会社 福祉事業部のMです。
今日もカタツムリのお話し。
前回の記事→ いきものの小窓『カタツムリは メス でもあり オス でもある』
カタツムリには殻が右巻きの種と左巻きの種がいます。
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(ちなみにこの写真のカタツムリは右巻きです)
「人間にも右利きと左利きがいるし、それと同じようなものでは?」
と思うかもしれませんが
カタツムリの場合はとあるヒミツが隠されています。
ほとんどのカタツムリの殻は右巻きです。
右巻きは右巻きと交尾します。
カタツムリはとっても歩みが遅いので、
仲間に出会える可能性は低く、出会えたら誰とでも交尾できる
オスの機能もメスの機能ももつ雌雄同体(しゆうどうたい)の生き物です。
右巻きが多数派の世界で、左巻きのカタツムリはマイノリティーです。
もし左巻きに会えなかったら、交尾できないかもしれません。
突然変異によって左巻きが生まれても、子孫を残せず、やがて0になってもおかしくないはずです。
でも、右巻きの世界に左巻きが存在している。
それにはカタツムリの大きな戦略があるんです。
カタツムリだけを襲って食べる「イワサキセダカヘビ」というヘビがいます。
この偏食家のヘビは、右巻きのカタツムリを食べやすいように体を進化せてきました。
つまり、左巻きだとこのヘビに襲われずに済む!
カタツムリにとって交尾では不利だった左巻きが
このヘビを前にすると一気に有利にはたらくのです。
これが、右巻きのカタツムリの世界で左巻きが進化した大きな理由です。
もうすぐ梅雨も終わり。
左巻きのカタツムリたちも無事に相手に出会えたでしょうか?
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