いきものの小窓『スロープが救う命!オオサンショウウオ恋の季節 川のぼりのドラマ!』
ヒューマンブリッジ株式会社 福祉事業部のMです。
夏はオオサンショウウオにとって恋の季節。
今日はオオサンショウウオが繁殖のために必死になる川のぼりについて。
蛍が飛び交う頃、下流でのほほ~んと暮らしていたオオサンショウウオのオスは上流を目指し、川の流れに逆らって登っていきます。
上流で繁殖を行うためです。
激しい流れに立ち向かい、岩をよじ登り、上へ上へ… ひたすら登っていきます。
繁殖に適した巣穴にはいくつも条件があり、すべてをクリアした巣穴は非常に少なく、その価値は計り知れません。
本格的な夏を迎える前にいち早く上流に到着し、繁殖に適した巣穴を手に入れた「ハイスペックなオス」になるために、オオサンショウウオ、本気でけんかもします。
しかし、生き残りのために必死なオオサンショウウオを阻む存在が…
川に作られた、コンクリートの堰堤(えんてい)です。
流れや土砂をせき止めるために作る堤防のことです。
垂直に作られた堰堤を越えられず壁の下で右往左往するオオサンショウウオ。
壁に阻まれて上流に行けなければ、その夏は子孫を残せないだけでなく、無理に登ろうとして負傷することもしばしば。
そこで、オオサンショウウオが河を遡上できるようにスロープを付ける取組が各地で行われています!
鳥取県公式サイトで記事を見つけました。
オオサンショウウオのスロープづくり/日野振興センター日野振興局/とりネット/鳥取県公式サイト (tottori.lg.jp)
オオサンショウウオが実際にスロープを使っている記事も
遡上路3カ所にオオサンショウウオ 川上ダム上流 三重:朝日新聞デジタル (asahi.com)
このスロープにより、オオサンショウウオは無理なく、怪我なく、安全に上ることができます。
生きものの生活を知り、守ろうとする人たちのおかげで、人間の営みを止めることなく、共生する未来を描くことができます。
スロープなんて作らない方が材料費も人件費も安上がりだけど、自然に手を加えるならこのくらいの配慮が当たり前になる世の中であってほしいと切に願います。
今年もオオサンショウウオの川のぼり、大冒険の夏がはじまりました。
がんばれ!オオサンショウウオ!
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