日日是好日 『冬の宮島』
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
松島、天橋立、宮島を『日本三景』という。
以前、知人とドライブコースの話になって、少し遠いけど安芸の宮島なんていいですよ、と言ったら『時期が限られているじゃないか』と言われた。
意味が呑み込めず返答に困ったので、そのまま受け流したが、その後の会話の流れからその人は『秋の宮島』と思っていることがわかった。
『秋』ではなくて『安芸』、昔の国の名前ですよと以前の僕なら言っていただろうが、こういう人がまだ世の中に存在したら、また別の誰かと宮島の話題になった時、何かのネタにでもなるだろうと思ったので黙っておいた。
そんなわけで、『冬の宮島』に行ってみた。
空気は冷たく澄んでいたが好天で、観光には良い日和だった。
風に揺れる樹々の梢の間から尖った朝の日差しが遠くに伸びて、山々の碧を背景に蜃気楼から浮かび出たような朱の鳥居が誇らしげに海に立っていた。
少し歩くと、鳥居をバックに写真屋さんに頼んで初老の夫婦が記念写真を撮っていた。
日付の入ったプレートの横に夫婦はどこか乾いた笑顔で立ち、いい具合に2、3頭の鹿が足元に寝そべり、うち一頭はご主人に寄り添い、まるで笑顔を浮かべるように目を細め、夫婦同様カメラに向かいじっとしていた。
いいタイミングで写真が撮れるものだなと感心していると撮影が終了し、夫婦と写真屋さんと鹿達はそれぞれ解散したが、鹿だけはカメラマン助手から僅かなエサを貰い、写真屋さんが待機小屋に戻ると、鹿達もぞろぞろとその後を歩き、小屋の前を行き交う人達をよそにゴロリと寝そべった。
そしてまた依頼があると、鹿達はガバっと起き上がり、写真屋さんと一緒に、鳥居正面の撮影場所へと向かうのであった。
なるほど、あの鹿達は『グラビアモデル』で、撮影時には目を大きく開いたり、優しく細めたり、ポーズを決めたりして『お仕事』をしているワケだ。
そして、撮影終了と同時に『素』の鹿の顔に戻っていた。プロフェッショナルの仕事を鹿に見たのである。
そんな様子を飽きずに眺め、参拝し御朱印を頂き、おみくじを引いて飲食店や土産店が並ぶ道筋をてくてく歩いた。
そこはスゴイ人込みであったが、『焼き牡蛎』と『揚げもみじ』を食べた。
おいしかったです。
今回で三度目の観光であったが、どこか京都の観光地のようでもあり、僕は充分に満足した。
まだ『飽きの宮島』には、なっていない。
さあ、お仕事始めましょうか。
当事業所は安心の長期雇用・高待遇をキーワードに、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンという家電製品のリサイクルを業務にしている会社です。
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