日日是好日 大刀洗平和記念館 『局地戦闘機 震電』
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
久しぶりに大刀洗平和記念館に行ってきた。
新たに『局地戦闘機 震電(きょくちせんとうき しんでん)』の実物大模型が展示されることになったからだ。
すでに『零式艦上戦闘機 32型』と『97式戦闘機』が展示されていたが、
零戦の方はその機体の最大の特徴である主翼の復元処理が適切ではなく、
まるでセスナ機のように見えるし、97式の方は博多湾から引き揚げた機体を鉄板でそれらしく成形したといった感じで、
マニアにはちょっと物足らなかった。
そこへ「震電」である。
この機体、模型ではあるが実物大で、2200万円もしただけあって、
実機の特徴(と、いっても僕自身、写真とYouTubeでしか見たことはないのだが・・・・)をよく捉えている。
その最大の特徴は『エンテ型』といって、操縦席の後ろに付いたエンジンでプロペラを回して飛ぶわけだ。
したがって、通常の飛行機とは逆で、尖っている方が機首、つまり前なのだ。
この戦闘機、「九州飛行機」が製作した。
略符号を『J7W1』。
マニアックに走るが、『J』は陸上から飛び立つ飛行機、『W』は製造会社の頭文字である。
あれ、だったら『K』でしょ、と思うだろうが、九州飛行機は『渡辺鉄工所』の子会社であり、
渡辺鉄工所は『渡辺藤吉本店』の分工場として開設されたのだ。
だから、『W』は『渡辺』のWなのだ。
戸畑区牧山に『株式会社渡辺藤吉本店 北九州支店』があって、
創業は江戸時代後期であり、現在は建設資材などを取り扱っておられる。
話をもとに戻す。
この戦闘機、B29を撃墜するためにつくられたもので、
それまでの日本の戦闘機のように『格闘戦』は考慮されておらず、
高度1万メートルを飛行するB29の接近を知ると高度1万2千メートルまで急上昇し、
敵編隊に急降下しながら機首の機関砲を放ち撃墜する戦闘機なのだ。
昭和19年5月に試作が発令され、昭和20年8月3に初飛行に成功したが、8月15日に終戦を迎える。
試作機は3機つくられたが、現在はアメリカに試作1号機のみが分解されて保管されている。
試作機にも拘らず、斬新なデザインと時速700キロを超えるという『カタログ・データ』もあって、
マニアには大変人気の戦闘機で、震電が多数生産されていたら、
B29などバッタバッタと打ち落としたに違いないという『架空戦記』がずいぶんあったが、
相手となるはずのB29は生産数3,970機で、機内には冷暖房が完備され、
搭乗員はコーヒーを啜りながら爆撃目標まで飛んで来ていた。
だが、震電に注がれた数々の技術は戦後、技術大国日本の基礎となり大いに貢献したことだけは間違いない。
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