日日是好日 比叡山延暦寺

北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。

いつもは京都市内から出るのが億劫なのと、GWにはさぞ込み合うだろうとの懸念から尻込みしていたのだが、今回のGWは間に平日が二日あり、またいい具合に休みが取れたので出掛けることにした。

 比叡山延暦寺である。

 JR京都駅から約一時間で坂本ケーブル山上駅に着いた。

 黄色に塗られた駅舎はレトロな佇まいで、この日は天気も良く、屋上の展望台からは琵琶湖の絶景が眺望できた。

 そこから15分ほど鳥のさえずりが響く舗装された道路を歩く。

 延暦寺というのは総称で、三つの地区に分かれている。

 今回訪れたのは『東堂(とうどう)』エリアで、ここのメインは『根本中堂(こんぽんちゅうどう)』という総本堂である。

 現在は改装中なので、完成したらまた訪れようと入堂前から心に決めた。

 中には開祖である最澄が1200年以上前に灯したという『不滅の法灯』というのが三基並んでいて(撮影できないのが残念)、今も毎日、修行僧によって菜種油が注ぎ足されてその灯を今に伝えている。

 油を絶やすと法灯の火が消えてしまうため『油断』という熟語の語源らしい。

 お堂の入り口の脇にお坊様がおられて、観光客の他愛のない質問に真面目にお答えになっている。

 『この法灯は1200年灯されていると、言われています』

 ある意味、正直なお坊様です。

灯されていますとはおっしゃっていません。

 本当に1200年以上も燃え続けていたんでしょうか?

 延暦寺といえば、1571年に織田信長によって焼き討ちの憂き目にあっていて、根本中堂も焼けたはずで、法灯だけ焼け残ったとはとても思えません。

 じゃあ、消えたことがあるんじゃあないの?

 そこで、実は全焼せずお堂の一部しか燃えなかったとか、弟子のお坊さんが自分のお寺に分けてもらった法灯の火を焼き討ちの後またお堂の法灯に灯した、といったちょっと苦しい説もあるようです。

 でも、分けてもらった火をまた戻したというのが真実なら、消えたのは本当だということになりますね。

 最澄の教えは、『皆、誰もが仏になれる』です。

 1200年の揚げ足取りを考えるより、ここはひとつ『知らぬが仏』で行こうではありませんか。

 根本中堂はNHK『ゆく年くる年』で必ず中継されます。

 今年の大みそかは紅白歌合戦の後、少し夜更かしをして、そんなことを考えながら年を越すのはいかがですか。

さあ、お仕事始めましょうか。


当事業所は安心の長期雇用・高待遇をキーワードに、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンという家電製品のリサイクルを業務にしている会社です。
元気いっぱい中高年の方を中心とした活気ある職場です。共に頑張り若松エコタウンを盛り上げましょう。

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