日日是好日 『認識の欠如』
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
先頃、自衛隊内において不祥事が発覚し、218名もの処分者が出た。
このうち最も多くの処分者が出たのが海上自衛隊で、潜水手当の不正受給というのもあったが、重要な案件は『CIC(戦闘指揮所)の機密漏洩』である。
スパイに機密を盗まれたということではなく、本来そこで勤務させてはならない人間を勤務させたということである。
護衛艦におけるCICとは戦闘の要で、搭載しているすべての兵器データが管理されている『軍事機密』の塊の部署であり、特別な訓練を受けたオペレーターしか勤務できず、そこに『無資格』の自衛官を配置に付けたので機密の漏洩にあたるということである。
人手不足で仕方なかったそうだが、まず海外では考えられないことで、日本人の情報管理における甘さが露呈した事件である。
昭和17年(1942)春、帝国海軍はミッドウェー島攻略を企画立案する。
理由は真珠湾攻撃時、討ち漏らしたアメリカの空母が、占領した日本海軍の孤島の基地にたびたび奇襲攻撃をかけてきており、4月18日には東京も空襲され、これに手を焼いた海軍は何とか誘い出して一網打尽にしたいと考えていた。
そこで、アメリカ領であり有力な飛行場のある『ミッドウェー島』を攻撃占領して、救援に出撃してくるアメリカ空母部隊を帝国海軍が誇る空母機動部隊で一挙に殲滅する作戦を立てた。
これがミッドウェー攻略作戦であり、作戦名を実(み)作戦という。
この作戦は『奇襲』をもって行われる。
奇襲とは敵にまったく気づかれずに行う攻撃のことで、逆に敵が来襲を予期して待ち構える所を攻撃する場合を『強襲(きょうしゅう)』という。
したがって、作戦については一部の高級幹部以外は知らないはずなのだが、驚くべきことに当時海軍の根拠地であった呉(くれ)の一般市民や水兵すべてが知っていた。
恐らく、宴席などで誰かが口を滑らせたのだろう。
同じ頃、アメリカは日本海軍の暗号電報に『AF』という文字が頻繁に出てくるのに気付き、恐らく次の攻撃地点であろうと察知しており、ミッドウェーではないかと推測していた。
そんな折、日本軍の電信の中に『今後、我が部隊への郵便物は左記に送られたし ミッドウェー』というのをキャッチする。
こんなバカな電信など考えられず、恐らく攻撃地点を欺くためのトリックだと疑ったが、アメリカ側もトリックを使うことにした。
その方法とは、ミッドウェー島から『真水が不足しています』と暗号を使用せずに打電させたのである。
すると、日本の通信所がこれをキャッチ、本国に向け『AFは真水が不足している』と送信し、その通信をアメリカがキャッチしてAFがミッドウェーであることがアメリカに露見した。
なんとも間抜けなエピソードだが、すべて実話である。
5月27日の海軍記念日に空母機動部隊を先頭にそれまで出撃機会のなかった戦艦部隊、その他参加艦艇総数350隻という史上最大の海上部隊は、逆にミッドウェー島沖でアメリカ空母部隊の待ち伏せを受け、日本の空母4隻は僅か1日の戦闘で全滅した。
そもそも、敗戦のきっかけとなったこの作戦の失敗は、機密の保護や情報取り扱いの軽視が原因だったのである。
また、空母部隊の後方500浬に『大和』を中心とした戦艦部隊出撃の理由は、乗員に『出撃手当』を支給するためだったと言われている。
体質は、何も変わっていない。
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