日日是好日 『お正月は、めでたい?』
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
ある時、一休さんは言った。
『正月は 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし』
お正月がおめでたいのは解るけれど、何故、おめでたくないのか?
それは、昔の日本人全員の誕生日が『元旦』だったから。
何故なら、かつては日本人に『誕生日』という感覚が無く、正月が来たら一つ年を重ねる『数え年』だったのだ。
すなわち、生まれたその時が1歳と考えていて、元旦にひとつ歳を増やした。
例えば、12月に生まれるとその日に1歳、元旦が来て2歳と数えていた。
だから『ああ、またひとつ歳をとっちまったぜ』という気分の人もいたわけだ。
ちなみに、昭和20年代初めくらいまでは日本人男性の平均寿命は50歳くらいだった。
その辺から考えると、今の僕は相当な高齢者ってことになる。
だからなのか、旅行に行って公共機関を利用し車内で吊革にぶら下がっていると、席を譲られるようになった。
『僕、気分は19歳なので結構です』とも言えず、お礼を言って素直に着座するが、気分は複雑である。
『にっこりと お席をどうぞと女子高生 そんなにトシかと 嬉しくもない』
一休さんの教えは、今まで無事に歳を重ねて来たということはおめでたい事ではあるが、死に少しずつ近づくという『無常』を説いている。
無常を知るということは『命』の儚さを知るということであり、個人の命とは周囲の命によって支えられ、個人の命も周囲の命を支えているということなのだ。
だから、席を勧められたら素直に座り、僕も気分は19歳なんだから、素直に席を譲りたいと思っている。
ただし、お年寄りの方といってはダメですよ、結構、刺さるものだから。
『ご年配の方』とお呼び致しましょう。
19歳の夏休み、デパートでアルバイトをしていたころ、そのように習いました。
さあ、お仕事始めましょうか。
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