KIMUりんの忙中有閑~はんなり京都散策③
北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。
渡月橋辺りから嵯峨野へ
嵐山は桜と紅葉の名所で、そのどちらも日本の百選に選ばれている。
平安のいにしえからの名勝で、千年という時の隔たりの経ても尚、その趣を現在に伝えている。
渡月橋越しに眺める嵐山の木々はあえて階段状に植えられているので、羽織られた緑が枝から浮き上がるほどの藍で、樹木の種別のひとつひとつがその個性をこちらに向けながら、季節とともにに変化する緑が実に誇らしげである。
残念なのは渡月橋は欄干以外橋脚も含めた全てが鉄筋コンクリート製であり、橋上をバスや黒々としたSUVが並びせめぎ合う様は、桂川のせせらぎや保津峡からの清風に対してあまりに無粋である。
嵯峨野へは天龍寺の脇から竹林の小径を歩く。竹矢来越しの若竹の群生は、その密集ゆえに奥が白く霞んで先が見えず、背高く伸びた先の幾重にも茂った竹の葉が日光も遮っていて、風で動くことも知らないから、遠い万葉の空間を少しだけ現在に残しているのかも知れない。
そして、旅の終わり
6、7分の間隔で下り線ホームに新幹線が到着する。
夕映えの駅舎越しに京都タワーの白がビル側面の遮光ガラスに浮かび、ホームの屋根の支柱間から見える薄蒼色の空にオレンジが滲んで、涼やかな風は夜の気配を乗せて流れる。
提げているバッグが幾分重く感じられるのは今回の旅の充足感である。カメラも若干重くなっているようで、思い出が増え重なっているに違いない。
そんなことを考えながら立っていると、ホームとはいえ、まだ京都から去りたくない気持ちがして、のぞみ43号の到着が二、三十分遅れても構わないのだが・・・・。
でも、それは無理に違いない。何故なら、二十秒到着が遅れても気落ちしてしまう神様が日々運転しているのだから。
『はんなり』の語源は『華なり』から来ている。
華を愛でにまた、出掛けようと思う。
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