つれづれなるままに~日々是好日 歴史好きの独り言㉒

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歴史好きの独り言㉒ です★

ほら、出てきた西郷さんの写真

先日、夕方のニュースで『もしかして、西郷さんの写真じゃないの?』みたいな コーナーがあって、明治5年の天皇行幸中、大阪造幣局の前で整列し、近衛兵の 先頭で菊の御紋の付いた旗を持っている人物が、西郷さんだというものです。

一部、新聞でも取り上げられていたようなので、ご覧になった方もあるかも。もし、興味をお持ちならググればすぐに出てくるので、退屈しのぎにご覧になるのも 良いでしょう。

ま、結論から言うと、これは西郷さんではないと思います。

何故なら、明治5年というと彼は日本で唯一たった一人の陸軍大将で、早い話、陸軍で彼より偉い人は存在しないのです。そんな人が兵を率いて上官と思われる3人の前に整列するなどとはあり得ない話です。

まだ整列する近衛兵の前の前に立っている上官のうち、こちらを向いている人が西郷さんだ、と言ったほうがずっと真実味が増すというものです。

しかし、それも恐らく違うと思われます。あの写真の中に西郷さんが存在すると考えるならば、撮影したカメラマンの後か横だろうとの解説もありましたが、いくら撮影とはいえ天皇陛下と陸軍大将の前に出たり、横に並ぶなどということはあり得ないと思います。

その番組を観ていて吹き出しそうになったのは、鹿児島に実在される西郷さんの遠縁の子孫の人にインタビューして、『どうでしょう、似ていらっしゃいますか?』だって。

あのさあ、何度も言うようだけど、もうこの世にお会いしたことのある人間なんて存在しないんだったら。だから確認できないんだって。

でもまあ、古い写真が出てきて被写体の主が不明で、ちょっと大柄の人だったりする度に『西郷さんだ』って騒いでくれると、嬉しくなるのは私だけではないでしょう。

史実を披露するならば、明治の初め頃より政治家の写真などが販売されていたのは事実で、木戸孝允、大久保利通など数種類があったらしいです。

そんな折、ある神主さんが露店を覘くと、自分の写真が『西郷隆盛』の名前入りで売られていたこともあったそうです。

また、『神戸ステイションにてこれを求む』という裏書のある写真があって、表には『西郷隆盛君』と明記された、長めの髪を後に梳かし、ヒゲ面でフロッグコート姿の写真を見たことが私自身もあるのですが、これは同じ薩摩の『永山弥一郎』という人物の写真でした。

ただ、この人物、西郷さんの影武者的存在だったといいますから、イメージは 近いのかもしれませんし、当時の西南戦争の錦絵なども長髪でヒゲ面のもの ばかりなので、ひょっとすると、我々が思い描いている姿とは全然違うのかも 知れません。おヒマならこれもググってみるとよいでしょう。

まだまだ終盤は先の話ですが、今回の大河ドラマの西郷さんがもしかすると、長髪でヒゲ面で登場しないかと期待しているのですが、そこまで飛躍させる 度胸は無いだろうなぁと思っています。

未亡人から『ウチの人は、こんな人ではありません』と言われた上野の西郷像。まるで寝巻きみたいな格好で人前に出るような人ではない、と言いたかったのか、それともまったくかけ離れた風貌なのか、謎は深まるばかりですね。

さあ、お仕事始めましょうか。


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