つれづれなるままに~日々是好日 歴史好きの独り言㉙

北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。

歴史好きの独り言㉙ です★

日本海海戦② 求められたものはパーフェクトゲーム

明治38年1月2日、ついにロシアの旅順要塞が陥落します。

203高地の奪取に成功し、観測点を設け、ロシア艦隊を砲撃して港内に沈めます。

この時、降伏した敵将ステッセルは、降伏が早期過ぎると批判され、軍事裁判にかけられた後、シベリアで行商人になったそうです。

これで連合艦隊は旅順港封鎖から解放されて本格的に迎え撃つ準備に入ります。

まあ、物凄い訓練だったそうで指揮を執ったのは、司令長官の東郷平八郎という人物で、明治天皇が海軍大臣山本権兵衛に『東郷を選んだ理由は何か?』

と訪ねたところ、『たいへん運の強い男でございますから』と答えたそうです。

この海戦のカギは、少ない砲撃量を如何に集中させるかに掛かっています。

少ない火力を有効に集中するため命中精度を上げなければなりません。

そこで考案されたのが、ロシアの軍艦の名前を面白おかしく日本語にアレンジして艦名を覚えることでした。

戦艦クニャージ・スヴォーロフ(国、親父座ろう)、戦艦ボロジノ(ボロ出ろ)、戦艦アレクサンドル3世(呆れ三太)、戦艦オスリャービア(押すと、ビシャ)

巡洋艦シソイ・ヴェリキイ(薄いブリキ)、巡洋艦ドミトリィ・ドンスコイ(ゴミ取りごん助)

とまあ、こんなふうに。

ですからこんな指示が出ます。

『目標、国、親父座ろう。撃ちーぃかた、始めーっ!』

ただ、艦隊参謀の秋山真之(あきやま さねゆき)だけは苦悩を抱えていました。

バルチック艦隊が今、どこの港に入ったとか、どこを航行しているなどといった情報は日英同盟のおかげでイギリスが教えてくれるのですが、最終的にどのコースを取って日本海に入り、ウラジオストクに入港するのかは分かりません。

予想されるコースは三つです。

①対馬海峡を抜ける(ウラジオストクまで最短で行ける)

②津軽海峡を抜ける(遠回りになるし、水路が狭い。航行がバレ易い)

③宗谷海峡を抜ける(かなり遠回り。濃霧が出て航行困難)

可能性が高いのは対馬海峡ですが、裏を掛かれたらどうしようとか、二手に分かれてきたらどうなるの、なんて考えてしまいますよね。

まあ、秋山さんもずいぶん神経をすり減らしたことでしょう。何しろ、負ければこの戦争そのものが負けてしまいますから。

それに、多数取り逃がしてウラジオストクに入港されると、日本海の制海権を奪われて大陸で日本陸軍は孤立してしまいます。

ですから、彼に課せられた仕事は敵艦隊を全滅させる事です。しかも半分ほどの

戦力で。普通の神経じゃあとてもじゃないけど、体が持ちませんよね。

いくら仕事とはいえ、国運を左右するわけですから。

そんなこんなで、苦しんだ挙句、ひとつの戦術を編み出すわけです。

昔、瀬戸内海で暴れまわった水軍の戦術書を参考にしたものでした。過去の事例を参考にしたわけですね。明治38(1905)年5月27日未明、バルチック艦隊五島列島沖を通過。

連合艦隊は出動して対馬海峡に布陣します。

午後1時39分、待ち受ける旗艦三笠以下連合艦隊の前に敵艦隊が姿を現しました。

この時、三笠艦橋から双眼鏡を覗いていた東郷さんが発した第一声は、『ヘンな形だね』だったそうです。

さあ、お仕事始めましょうか。


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