つれづれなるままに~日々是好日 歴史好きの独り言⑪

北九州市若松区のエコタウン内にあるヒューマンブリッジ株式会社NKRC事業所です。

歴史好きの独り言⑪ です★

~吉田松陰さん 後編~

山口県萩市には吉田松陰を祀った『松陰神社』があり、そこの敷地内には実家と『松下村塾』が保存されています。行く度に驚くのですが、周囲には落ち葉ひとつ無く、地面は掃き磨かれてツルツルになっています。

『学は、人たる所以を学ぶなり』

さすがは松陰さん、良い事をいいますね。そのモチベーションにグッときた塾生達と様々な意見を戦わせたのでしょうね。ここから綺羅、星の如し人材がが巣立って行ったわけです。

蟄居謹慎中とはいえ、実家の敷地内で塾生とワイワイやっていた松陰さんに『安政の大獄』が忍び寄ります。わかり易く言うと、安政の時代に起きた思想犯の一斉検挙です。とにかく、幕府の諸策に反対するなってことです。

中心人物は井伊直弼さんや老中の間部詮勝(まなべ・あきかつ)さんで、井伊直弼さんは後に、江戸城桜田門の辺りで暗殺されますね。

ちなみに現在、桜田門正面には警視庁があって、以前は刑事ドラマなどで捕まったコソ泥などが『桜田門の旦那ぁ、勘弁してくださいよ~』ってセリフがよくありましたけど、理由はここからです。

そんなこんなで、再度江戸で取調べを受けた松陰さんですが、ここぞとばかり役人相手にモチベーションを語るわけです。根っからの『先生』なんですね。

で、つい『間部詮勝さんを暗殺しちゃおうと思って・・・・』って言ってしまうんです。

余計なこと、またやっちゃいました。そして、斬首の判決がくだります。

『いいカッコしい』の松陰さんは最後までキザを貫いて、『留魂録』書きました。

その冒頭には、

『身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂』の句があって、これが塾生と日本中の志士達の胸に熱い炎をたぎらせたわけです。

『身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂』の句があって、これが塾生と日本中の志士達の胸に熱い炎をたぎらせたわけです。松陰さんの面白いところはまさにココで、自分には実行することはできないかも知れないが、きっと後に続く者が出てくる。だから魁になろうとする事です。

ですから、『余計なこと、言わなきゃいいのに』も意識してやっているんですね。

この『留魂録』は現在、萩の松陰神社の『至誠館』という資料館の一番奥に展示されているのですが、松陰さんは同じものを2冊書いていて、1冊は塾生に、もう1冊は沼崎吉五郎さんという同じ牢獄内の囚人に渡しました。塾生に渡った方は、写本されましたがオリジナル版は紛失してしまいました。

沼崎さんは松陰さんから渡された後、三宅島に遠島になり、その際ふんどしの中に携えられて海を渡り、島から帰った後、明治9年に元塾生の手に渡りました。現在展示されているのは、沼崎さんのふんどしの中で暖められたオリジナル版の方ですが、塾生に渡された方は『失くしちゃった』というのは、何だかなぁって感じですね。

そして、処刑執行の朝を迎えます。享年29歳です。

後に、萩の家族の元に遺書が届き、その中に、『親思う 心に勝る親心 今日の訪れ いかに聞くらん』の有名な句があります。

子供が親を思う気持ちよりも、親が子供を思う気持ちの方がはるかに大きなものですね。それなのに今日、子供である自分が処刑されるという知らせを聞いて、どんなに悲しまれることでしょう。

とまあ、こんな感じですが、何の気取りも無く素直なだけに胸に迫りますね。

勉強は大嫌いだけど、この塾になら毎日通ってみたいものです。

さあ、お仕事はじめましょうか。


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